疾病の成り立ち及び回復過程の促進の練習問題(76問)
練習問題
- 練習問題22: 飲食のあと歯垢のpHが低下したときに、エナメル質の表面で起こる変化はどれか。
正解: ウ 要点: 酸によって歯質のミネラルが溶け出す変化を脱灰といいます。
- 練習問題23: 初期う蝕でみられたエナメル質表層の白濁が、その後に目立たなくなることがある。この回復に関わる現象はどれか。
正解: ア 要点: 歯から溶け出したミネラルが戻る修復現象を再石灰化といいます。
- 練習問題24: 歯周炎を歯肉炎から区別する主な組織変化はどれか。
正解: ア 要点: 歯周炎では炎症が歯肉にとどまらず、歯槽骨などの支持組織が破壊されます。
- 練習問題25: 歯石ができる過程として適切なのはどれか。
正解: ア 要点: 歯石は、歯垢に唾液のミネラルが沈着して硬くなったものです。
- 練習問題26: 薬の副作用で口が渇くと訴える患者で、歯周病のリスクが高まる理由として適切なのはどれか。
正解: ア 要点: 唾液が減ると、口腔内を守る洗浄・抗菌作用も低下します。
- 練習問題27: 口腔疾患と全身疾患の関係のうち、特にエビデンスが高いとされる組合せはどれか。
正解: ア 要点: 歯周病と糖尿病の関連は、口腔と全身の関係の中でもエビデンスが高いとされています。
- 練習問題181: プラーク内で糖が利用されたとき、歯質を脱灰させる直接的な物質はどれか。
正解: ウ 要点: プラーク内の細菌が糖を分解して出す酸が、歯質のミネラルを溶かします。
- 練習問題182: う蝕で歯質が崩壊して穴が生じた段階の説明で適切なのはどれか。
正解: イ 要点: う窩ができるほど崩壊した歯質は、自然に元の形には戻りません。
- 練習問題183: う蝕が象牙質を越えて深部へ進行し、自発痛が生じるようになったとき、細菌が到達した組織はどれか。
正解: イ 要点: 神経と血管を含む歯髄へ細菌が達すると、歯髄の処置が必要になることがあります。
- 練習問題184: う蝕がさらに進行し、歯根の周囲に病巣を作ったときにみられることがある所見はどれか。
正解: ア 要点: 歯根周囲の感染病巣から、歯肉を通じて膿が出ることがあります。
- 練習問題185: プラークが溜まりやすいため、う蝕の好発部位となるのはどれか。
正解: イ 要点: 歯間部は歯ブラシだけではプラークを除去しにくい部位です。
- 練習問題186: 高齢者で根面う蝕が増えやすい背景はどれか。
正解: ウ 要点: 歯肉が下がって根面が露出すると、根面う蝕の危険が高まります。
- 練習問題187: 歯周病の直接的な原因はどれか。
正解: ア 要点: 歯周病の直接原因は、歯と歯肉の境目に蓄積するプラーク内の細菌です。
- 練習問題188: 深くなった歯周ポケットの内部で歯周病原菌が増えやすい主な理由はどれか。
正解: ウ 要点: 深い歯周ポケットは酸素に乏しく、嫌気的な歯周病原菌が増えやすい環境です。
- 練習問題189: 歯周プラーク内の細菌が産生する毒素によって、初期に起こりやすい変化はどれか。
正解: ウ 要点: 細菌由来の刺激で歯肉に炎症が起こると、腫れや出血がみられます。
- 練習問題190: 歯周病の病原体について適切なのはどれか。
正解: ウ 要点: 歯周病は、1種類の病原体だけでなく、複数の歯周病関連菌が関わる疾患です。
- 練習問題191: 喫煙者の歯周病リスクについて、厚生労働省の資料が示すのはどれか。
正解: ア 要点: 喫煙は歯周病の重要なリスク要因で、喫煙者は非喫煙者より罹患しやすいとされます。
- 練習問題192: 糖尿病で歯周組織の炎症が進みやすくなる背景はどれか。
正解: ア 要点: 糖尿病では免疫機能の低下によって感染しやすくなり、歯周病が進行しやすくなります。
- 練習問題193: 口腔疾患と全身の生活習慣病が共有しやすいリスク要因はどれか。
正解: エ 要点: 食生活や喫煙は、口腔疾患と全身の生活習慣病の両方に影響します。
- 練習問題194: 高血圧を放置しやすい理由として適切なのはどれか。
正解: イ 要点: 高血圧は症状が出にくいため、測定や健診で発見することが重要です。
- 練習問題195: 二次性高血圧の説明はどれか。
正解: イ 要点: 二次性高血圧は、内分泌疾患や睡眠時無呼吸症候群などの原因疾患に伴って起こる高血圧です。
- 練習問題196: 脂質異常症とはどのような状態か。
正解: イ 要点: 脂質異常症は、LDL、HDL、トリグリセライドなどの血中濃度に異常がある状態です。
- 練習問題197: メタボリックシンドロームの有無にかかわらず、単独でも動脈硬化を強く促進させる脂質指標はどれか。
正解: エ 要点: LDLコレステロールは、他のメタボリックリスクとは独立して動脈硬化を促します。
- 練習問題198: 狭心症で血流が不足する部位はどれか。
正解: ウ 要点: 冠動脈が狭くなると心筋への血流が足りなくなり、狭心症発作が起こります。
- 練習問題199: 糖尿病網膜症が進行したときに生じ得る重大な障害はどれか。
正解: ア 要点: 糖尿病網膜症は進行すると失明につながることがあります。
- 練習問題200: 脳梗塞の基本的な病態はどれか。
正解: ウ 要点: 脳梗塞では血管が閉塞し、その先の脳細胞が虚血になります。
- 練習問題201: 脳出血の基本的な病態はどれか。
正解: ア 要点: 脳出血は、脳実質内の血管が破れて出血する疾患です。
- 練習問題202: 過剰な飲酒を続けたとき、最初にみられやすいアルコール性肝障害はどれか。
正解: ア 要点: 多量飲酒による肝障害は、まず肝細胞に脂肪が蓄積する変化から始まりやすいとされます。
- 練習問題203: アルコール依存症を特徴づける状態はどれか。
正解: ア 要点: アルコール依存症では、身体や仕事、家族関係に問題が出ても飲酒を制御できなくなります。
- 練習問題204: 急性アルコール中毒で主に生じる一過性の異常はどれか。
正解: エ 要点: 急性アルコール中毒では、中枢神経が抑制されて意識レベルが低下します。
- 練習問題205: う蝕の発生に直接関与する要因はどれか。2つ選べ。
正解: ア・イ 要点: う蝕は原因菌が糖質を代謝して酸を作り歯質を脱灰することで生じます。
- 練習問題206: 修復物の周囲に二次う蝕が生じる機序はどれか。
正解: ア 要点: 修復物と歯質の境界に隙間ができると、そこから細菌が入り二次う蝕が生じ得ます。
- 練習問題207: 歯周病を伴う糖尿病患者に歯周治療を行った際、改善がみられることがある全身指標はどれか。
正解: イ 要点: 糖尿病患者の歯周炎症を治療すると、血糖コントロール指標のHbA1cが改善することがあります。
- 練習問題208: 高齢者が多数歯を失った後、口腔機能低下から全身の要介護リスクへ至る経路はどれか。
正解: ウ 要点: 歯の喪失による食べにくさは低栄養とサルコペニアにつながり、要介護リスクを高めます。
- 練習問題209: 糖尿病腎症が進行したときに必要となることがある治療はどれか。
正解: イ 要点: 糖尿病腎症は進行すると透析療法が必要になることがあります。
- 練習問題210: 収縮期血圧と拡張期血圧のいずれが基準以上かに着目した分類として、診察室血圧146/82mmHgの成人に当てはまるのはどれ
正解: ア 要点: 収縮期が140mmHg以上で拡張期が90mmHg未満の診察室血圧は、孤立性収縮期高血圧です。
- 練習問題211: 日本のメタボリックシンドローム診断基準で用いる脂質指標の組合せはどれか。
正解: イ 要点: メタボリックシンドロームの脂質項目では、中性脂肪の高値とHDLの低値をみます。
- 練習問題212: 血中LDLコレステロールを上げる影響が特に強い食事成分はどれか。
正解: ア 要点: 肉の脂身、バター、ラードなどに多い飽和脂肪酸の過剰摂取はLDLを上げます。
- 練習問題213: 血中トリグリセライドが高くなる生活要因の組合せはどれか。
正解: ウ 要点: エネルギーの摂りすぎ、特に糖質・脂質・酒の過剰はトリグリセライドを上げます。
- 練習問題214: 狭心症と比較した心筋梗塞の特徴はどれか。
正解: ウ 要点: 心筋梗塞では冠動脈が詰まって虚血が持続し、心筋細胞が壊死します。
- 練習問題215: くも膜下出血の主な発症機序はどれか。
正解: ア 要点: くも膜下出血は、頭蓋内動脈にできた動脈瘤の破裂で生じることがあります。
- 練習問題216: 女性のアルコール性肝障害について適切なのはどれか。
正解: ウ 要点: アルコール性肝障害の進行には性差と個人差があります。
- 練習問題217: 循環器疾患予防を理由に、現在飲酒していない人へ行う対応はどれか。
正解: エ 要点: 飲酒していない人へ、健康目的で飲酒を始めるよう勧めません。
- 練習問題218: 腹囲が基準以上であることだけで、メタボリックシンドロームとは診断できない理由はどれか。
正解: エ 要点: メタボリックシンドロームは腹部肥満だけでなく、代謝・血圧リスクの重なりをみる病態です。
- 練習問題219: 動脈硬化の危険因子は、一つずつが軽度でも複数重なるとどうなるか。
正解: ウ 要点: 危険因子が重なると、個々の異常が軽くても動脈硬化性疾患の危険が高まります。
- 練習問題220: 同量の純アルコールでも、空腹時のストレート酒で血中濃度が上がりやすい理由はどれか。
正解: ウ 要点: アルコールは小腸で速やかに吸収されるため、空腹時に胃排出が速いと血中濃度が上がりやすくなります。
- 練習問題221: 肝臓でアセトアルデヒドを酢酸へ変える主な酵素はどれか。
正解: エ 要点: ALDH(アルデヒド脱水素酵素)がアセトアルデヒドを酢酸へ代謝します。
- 練習問題222: 平均的に同じ体重の男性と女性が同量を飲んだ場合、女性の血中アルコール濃度が高くなりやすい理由はどれか。
正解: ア 要点: アルコールは体内の水分に分布するため、総水分量が少ないと同量でも血中濃度が高くなりやすくなります。
- 練習問題223: アルコールに対する耐性が形成された状態の説明はどれか。
正解: ア 要点: 耐性とは、同じ飲酒量では以前ほど効かなくなり、同じ作用を得るための量が増える状態です。
- 練習問題224: 長期飲酒者が急に飲酒を止めたときの離脱症状として適切なのはどれか。
正解: ウ 要点: 身体依存が形成されると、飲酒中止時に振戦、発汗、不眠、不安などが現れます。
- 練習問題225: アルコール性肝線維症から進行した病態はどれか。
正解: ウ 要点: 肝組織の線維化が進むと肝硬変に至ります。
- 練習問題226: 急性アルコール中毒で死亡に至る主な機序の組合せはどれか。
正解: イ 要点: 重度の急性中毒では呼吸・循環中枢が抑制されるほか、意識低下時の嘔吐で窒息する危険があります。
- 練習問題227: 意識が低下し、嘔吐のある急性アルコール中毒患者を待つ間の体位はどれか。
正解: ア 要点: 横向きにして気道を確保し、吐物による窒息を防ぎます。
- 練習問題228: B型肝炎ワクチンを接種した歯科医療従事者で、免疫獲得を確認する方法はどれか。
正解: ア 要点: B型肝炎ワクチン後は抗体価を確認し、防御に必要な免疫応答が得られたかを評価します。
- 練習問題229: 空腹時の総コレステロール220mg/dL、HDLコレステロール50mg/dL、トリグリセライド150mg/dLである。F
正解: エ 要点: Friedewald式は、LDL=TC−HDL−TG/5です。220−50−150/5=140mg/dLとなります。
- 練習問題230: 自宅で適切に測定した血圧が138/88mmHgである。家庭血圧の分類はどれか。
正解: ア 要点: 家庭血圧138/88mmHgは、家庭血圧基準のI度高血圧に該当します。
- 練習問題231: 虚血性心疾患の3大危険因子の組合せはどれか。
正解: ア 要点: 虚血性心疾患の3大危険因子は、喫煙、LDLコレステロール高値、高血圧です。
- 練習問題232: 脳梗塞後の回復について適切なのはどれか。
正解: ウ 要点: 脳卒中は早期治療で損傷を抑え、リハビリテーションで残存機能を活かして回復を目指します。
- 練習問題233: 習慣的な多量飲酒者でアルコール代謝が速くなることに関与する誘導酵素はどれか。
正解: ア 要点: 習慣的な多量飲酒でMEOSのCYP2E1が増え、高い血中濃度での代謝が速くなることがあります。
- 練習問題234: 厚生労働省「アルコールと依存」が示す、習慣的飲酒から依存形成へ進む順序はどれか。
正解: ア 要点: 習慣的飲酒では、まず耐性、次に精神依存、さらに身体依存が形成されます。
- 練習問題235: 感染症法で一類感染症に位置付けられる疾患はどれか。
正解: ウ 要点: エボラ出血熱は感染症法上の一類感染症です。
- 練習問題236: アルコール性肝炎が重症化した場合に起こり得る転帰はどれか。
正解: エ 要点: アルコール性肝炎は重症化すると死亡することがあります。
- 練習問題237: 厚生労働省資料が示す後期高齢者の平均残存歯数に最も近いのはどれか。
正解: ア 要点: 後期高齢者の平均残存歯数は約16本とされています。
- 練習問題238: 部分床義歯を使用する人で喪失リスクが高いとされる歯はどれか。
正解: ウ 要点: クラスプがかかる支台歯は喪失リスクの高い歯として挙げられます。
- 練習問題239: 口腔疾患の治療が全身の健康維持にも重要と考えられる理由はどれか。
正解: ウ 要点: 口腔と全身の健康は相互に関連するため、口腔疾患の治療も重要です。
- 練習問題240: がん対策基本法が基本的施策として一体的に進める考え方はどれか。
正解: イ 要点: がん対策は予防から療養支援までを総合的に進めます。
- 練習問題636: 抗血栓薬のうち、アスピリンやクロピドグレルが分類されるのはどれか。
正解: エ 要点: アスピリンやクロピドグレルは、血小板の凝集を抑えて動脈系の血栓形成を防ぎます。
- 練習問題637: ワルファリンを服用している患者の抜歯前に確認するPT-INRの説明として適切なのはどれか。
正解: イ 要点: PT-INRは、施設間で比較できるようプロトロンビン時間を標準化した値です。
- 練習問題638: ワルファリンとアスピリンは、いずれも血栓による血管の閉塞を防ぐ目的で用いられる。両者の作用点の違いとして適切なのはどれか
正解: イ 要点: ワルファリンは凝固の側に、アスピリンは血小板の側に働きかけます。
- 練習問題639: ワルファリンを服用している患者に抜歯を行うとき、抗血栓療法患者の抜歯に関するガイドライン2025年版が推奨している対応は
正解: ア 要点: ワルファリンは至適治療域にあれば継続したまま抜歯するのが原則です。
- 練習問題640: 抗血小板薬を服用している患者が、抜歯を控えて自己判断で服薬を中断した。このとき最も懸念される事態はどれか。
正解: エ 要点: 抗血小板薬の中断は、脳梗塞や心筋梗塞などの発症につながることがあります。
- 練習問題641: 抗凝固薬を継続したまま抜歯した患者の抜歯創に対し、ガーゼによる圧迫と併せて行う局所止血として抗血栓療法患者の抜歯に関する
正解: ウ 要点: 圧迫止血に縫合や酸化セルロース、止血床を組み合わせて確実に止血します。
- 練習問題642: 薬剤関連顎骨壊死の原因薬剤として最初に報告され、現在も主な原因薬剤とされているのはどれか。
正解: イ 要点: 顎骨壊死は骨吸収を抑える薬剤との関連が2003年に初めて報告されました。
- 練習問題643: ビスホスホネート製剤の投与を受けている骨粗鬆症患者に対し、薬剤関連顎骨壊死の予防のために投与中も継続することが重要とされ
正解: ウ 要点: 投与中も定期的に受診し、口腔清掃と歯石除去を続けることが予防につながります。
- 練習問題644: 顎骨壊死の呼称が、顎骨壊死検討委員会のポジションペーパー2023でARONJからMRONJへ改められた理由はどれか。
正解: エ 要点: 原因となる薬剤の範囲が広がったことを受けて、呼称が改められました。
- 練習問題645: 骨吸収抑制薬の投与を受けている患者の抜歯にあたり、顎骨壊死検討委員会のポジションペーパー2023が示した休薬についての考
正解: ウ 要点: 抜歯時の休薬に利益を示すエビデンスはなく、休薬しない方向が提案されています。